映画「響 -HIBIKI-」 アイドル映画でない力作

公開日:  最終更新日:2019/05/10

映画「響 -HIBIKI-」を観ました。
純粋に映画を楽しむには、原作を読まない方がいい派です。

MOVIE WALKERで評価が高いものの、欅坂48の平手友梨奈が主演ということで期待半分で観ました。

鮎喰響(あぐい ひびき)。
寡黙な地味娘だが、直情型でぶっとんだ行動をする。
文芸部入部のシーン、不良少年との屋上の落下シーン(トレーラーフィルムで使用)と常人ではありえない行動を見せる。

ただ、それ以外は地味な映画に見えてました。

受賞発表時の椅子殴りシーン。
モーションで展開が読めているのに、インパクトの瞬間、思わず目を背けたくなる映像。
受賞の連絡を待つ小栗旬が、携帯電話が鳴るとびくっとなるシーン。こちらも釣られてびくっとなる感覚。

この監督、只者じゃないと思えました。
核の作品ラインナップを見ると、漫画原作の映画化を多くやっており、「君の膵臓を食べたい」の実写化の監督でもありました。
まあ、キミスイはアイドル映画でしたが。

基本的にこの映画は、常に嫉妬や何かやらかすという緊張感が漂っています。これが、センスがよくて映画を面白くしています。

映画の最後の、響の直情型ゆえの結果、安易にハッピーエンドにしない
ところが素晴らしいです。

一定の評価を得ているようですが、もっと評価されていい作品ではないでしょうか。
アイドル映画なんてとんでもないいい映画です。

アヤカ・ウィルソンって聞いたことがあるなあと思ったら、パコと魔法の絵本の主演の女の子でした。

邦画「響 -HIBIKI-」 2018年

監督:月川翔  漫画原作:柳本光晴
出演:平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン、吉田栄作、
高嶋政伸、柳楽優弥、小栗旬、野間口徹、小松和重、黒田大輔、
板垣瑞生

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