TVSPドラマ「模倣犯」 中谷美紀主演
TVSP「模倣犯」(前編・後編)を観ました。
宮部みゆき原作の、映画ファンにとっては痛い思い出のあの映画のTVドラマ版です。
なんであんなラストにしてしまったのか…。
映画版のラストは記憶に残っているのですが、中身は記憶に残っていません。
そもそも、なぜタイトルが「模倣犯」なのか。
今回は、中谷美紀の主演です。
観ていくうちに映画で観たストーリーを思い出してきました。
また、この物語を見ていると、どうしても思い出されるのが、酒鬼薔薇聖斗事件。
確かこの事件に触発されて作ったのがこの原作だったような。
殺人事件の被害者家族を執拗に挑発するあたりがなんとも胸が痛く、また、事件当時はこれからこういう事件が増えていくのかもと思っていました。
そして、ラスト。
事件に関する本を出版し時の人となった犯人に対し、雑誌ライターの主人公が反撃を試みます。
そして、主人公のとあるトリックに見事に引っかかり、正体を現すことでストーリーがほぼ終了するのですが、これがタイトル「模倣犯」ってこと?と腑に落ちないものを感じました。
映画版は、監督がそのあっさり感を許せず、犯人は完全主義を貫くべきだと思って、あのラストにしたのではないでしょうか。
でも、あのラストの演出はひどいけど。
TVSPドラマ「模倣犯 前編・後編」
小説原作:宮部みゆき
出演:中谷美紀、坂口健太郎、満島真之介、山本裕典、清水富美加、
濱田龍臣、久保田紗友、高畑淳子、橋爪 功