映画「アルキメデスの大戦」 実は平山忠道が主人公!?
映画「アルキメデスの大戦」を観ました。
予告で、何でも測りたがる数学の天才が…というのをみて、面白そうな設定だけど映画としては正直はずれっぽいと思ってました。
結果から言えば、面白いです。
ひょっとしたら、今年一番の作品かもしれません。
日露戦争が終わった大日本帝国では、老朽化した戦艦金剛の次の艦船をどうするかの会議をしていた。
長野修身、山本五十六、は、次世代の戦いは巨大戦艦でなく航空機と航空母艦にが主力となるとにらみ、空母の建設を立案。
対する、嶋野、平山忠道陣営は、日本の象徴となる巨大戦艦の建設を立案。
その巨大さから建設額にかなりの差が出るはずなのだが、決定会議に立案された見積もりではほぼ同じ数字。
虚偽の見積もりであることを証明すれば空母案を通すことができるとして、数学の天才学生をその見積もり計算役に任命する。
ただし、提供資料はほとんどなく、軍事機密として閲覧もできずの状態で、2週間後の会議にその見積もりの虚偽の証明を間に合わせなければならないという話。
戦艦長門の1.3倍がその計画の巨大戦艦のサイズであることから、停泊している長門に乗船し、図面を写し取り寸法を実測します。
寸法を把握し図面を起こしてみたものの、その実際の物資や人足の値段がわからないと見積もりが出せません。
過去に、その任を担っていたがやめた人がいて、現在、大阪で商船会社を営んでいるということで、訪問します。
何度もアプローチをして、その値段の秘密を知ります。
そして、決定会議。
見積額が、実際は倍以上であることを示しますが、平山忠道の見事な返しによってほぼ決定ということになりますが、設計上のミスを指摘します。
それにより戦艦案は撤回となりますが、後日、平山忠道の思いがけない計画にを聞かされて…。
地道な展開から、決定会議のやりとりの2転3転ぶりが見事です。
邦画「アルキメデスの大戦」 2019年
監督:山崎貴 漫画原作:三田紀房
出演:
菅田将暉:櫂直
柄本佑:田中正二郎
浜辺美波:尾崎鏡子
笑福亭鶴瓶:大里清
小林克也:大角岑生
小日向文世:宇野積造
國村隼:長野修身
橋爪功:嶋田繁太郎
田中泯:平山忠道
舘ひろし:山本五十六