映画「峠」 何を描くつもりだったのか
映画「峠」を観ました。
原作は、司馬遼太郎の文庫本3冊5cmくらいの小説で、主に幕末の河合継之助という人物の生きざまを描いています。
それを2時間の映画の枠に収めようとすると、ほぼ終盤の北越戊辰戦争を描くことになるのですが、そこだけを映画化しても伝わらない作品になるのだろうなと思ってました。
元々、合戦の面白さを伝える小説でなく、人物を伝える小説なので。
実際に映画を観ますと、やはりう心配したとおりになったというか…。
それなりに河合継之助という人物を描こうとしているものの、やはり尺とかいろいろ足りていないです。
映画の尺を考えたら大胆な絞り込みが必要かと思われるのですが、映画を作れと言われてなんとかそれなりにまとめた感がします。
平均点を取りに来た映画は傑作にはならないよね…という感じですかね。
邦画「峠 最後のサムライ」 2022年
監督:小泉堯史
原作小説:司馬遼太郎
出演:
役所広司、松たか子、香川京子、田中泯、永山絢斗、芳根京子、坂東龍汰、榎木孝明、渡辺大、AKIRA