劇王Ⅸ 名古屋のショート劇作家大会

公開日:  最終更新日:2019/11/05

2012年2月11日に長久手文化の家で、劇王Ⅸが開催された。
20分のショートストーリーで、8人の劇作家がその戯曲の内容を競うというものです。

毎年開催してもう9年目になるのですが、劇王の専用サイトはないようです。

投票は前半4組、後半4組で、単純に面白かったものに観客が1票を入れるという方式になっています。
なお、ゲスト審査員には総観客数を各審査員で分割して持点とし、それを振り分けて投票することになっています。

面白かったものとなると、単純に戯曲の勝負とはならなくなるのですが、まあ仕方がないでしょう。

今回の劇王について。
前半のAプログラムでは「オッツカッツ」がよかったです。劇王の台本を書く苦しみを描く話ですが、結構演技でなく台詞で喋ってしまっているなど、難点はあるのですが、面白かったです。

後半のBプログラムでは「ハウス」がよかったです。童話的な話である男が壁をつくり、別の男が屋根を作り、といった感じで入れ変わり何らかの手を加えていってなんか話が進んでいくという内容でした。終わってみれば中身があるわけでもないですが、ポップにテンポよく進んでいく様子や、話に合わせて建物が作られていく様は観ていて気持ちのいいものでした。

演劇・芝居はなぜ演劇・芝居なのかというよりも、単純に目の前の客を楽しませることを考えたほうがもっとメジャーに成れるのかも知れません。

昔、ラサール石井が審査員にいたときの劇王で思ったのは、審査員はそもそも芝居というものに飽きているのではというイメージを持ったことを思い出しました。

来年は、天下分け目の戦い関ヶ原として、劇王が全国リーグとして行われるようです。
期待が高まります。

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